暮らしのコラム

家具工房

先日、職業訓練校の木工技術科時代の友人の工房におじゃましてきました!

彼は施工事例にある、世田谷の「カーペット&無垢の木」の物件で造作家具や建具を製作して
くれた職人さんでもあります。
訓練校時代は一際手際が良く、面倒見も良くて、明るく頼りになるいい男!でしたが、卒業後
独立し、今回工房を移転、拡大して再出発ということで、そのお披露目の会でした。
彼は頭の回転が速く、センスも良いので打合せをしていても楽しく、職人さんならではの的確
なアドバイスもくれるので本当に頼りになる存在です。
この白い空間にずらっと並ぶブルーの工作機械も、すべて本人のセンスとセルフペイントによるものです!
ワークスペース

造り付けの収納家具をオーダーで製作するのは高いというイメージを抱いている方は多いかも
しれません。だからリフォームに組み込まなくても落ち着いてから安い家具を買って置けばいい。そう考えてしまいがちです。
でも家具をオーダーする利点はたくさんあります。

●なんといっても作りたい空間にぴったりと隙間なく合ったサイズで収納が作れること。
●仕舞いたいもののサイズを把握して、ちょうど収まるように打ち合わせて作れること。

オーダーだから当たり前のことなのですが、この2つを大事に考える理由は、その家具を設置する場所にだけ関係することではありません。

既製品の家具はサイズだけでなく、色や素材も気に入ったものを探さなくてはいけません。
そしてそれは簡単なことではありません。素材が良いものになれば当然高くなりますし、サイズにしても壁との間にちょっとした隙間が空いてしまう、それから電源と干渉するなどといったこともよくあります。その隙間は結局デッドスペースになり、場合によっては掃除がしにくかったり、取り廻したコンセントが雑多に露出してしまったりすることもあるでしょう。
折角リフォームしたのに、隠せたはずの生活感が出てしまい、なんだかすっきり収まらないというのは残念です。
それから仕舞いたい内容に沿って作っていない家具だと結局入れたかったものが入らなかったなどといったことも考えられます。それらの入らなかったものは、家の中の別の場所に仕舞うことになります。そして家事動線を乱す原因になります。わざわざ取りにいかなければならない、なんとか別の場所に仕舞ったはいいけれど取り出しにくい、そういう間に合わせの収納方法では家の中の空間に物や生活感、それからストレスがどんどん波及します。
リフォーム前の状態ならそれは工夫するしかないことですが、リフォームしてまで工夫する必要は、なるべくなら減らしたいものです。
造作家具

そして色や素材、値段の問題。

世田谷の「カーペットと無垢の木」の物件では棚板や収納扉の木口面(切り口の面)に無垢の木を貼り付けています。それも通常の家具であるような薄いテープ状のものではなく数ミリの厚みをもたせたものを貼っています。
身だしなみだと、よく爪の手入れや髪の毛、末端の手入れが大事だと言いますが、建築だとエッジ(端部や角)が大事な要素のひとつになります。端から剥がれてきた面材や、角に物をぶつけて欠けてしまったり傷がいったり。端部がどれだけきれいかは、細かいようですが全体の印象に大きく影響します。
10年、15年経ったときにこの家具はどういう状態になるだろう?それを想定してデザインをするのは大事なことです。
無垢だと多少の傷や色の変化は手入れをすることも出来ますし、いい味になっていきます。厚みをもたせることで剥がれなども解消できますし重厚感もでます。全部木目になるのはこの物件には温かみがありすぎる、それから無垢材の使用量が多くなるほど値段が高くなる。
そういったデザインやメンテナンス面、価格、それから経年変化の問題を考えて素材を決めました。もちろん寸法は梁や梁の出と、置きたいもののサイズや量に合わせて。

長くなりましたが家具をオーダーで作る利点が少し伝われば嬉しいです!
リフォームはバランスです!
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どのクロスにするか、みなさんはどうやって最終決定をしますか?

住んでいるうちにどうしても汚れてきてしまって、交換しなければいけないもののひとつに
クロス(壁紙)があります。どのクロスにするのか、もちろん私たちもご提案はしますし、
各メーカーのショールームでも相談にのってもらうことができます。ですが実際どれにする
のか、最終的に決定するのはなかなか難しいものです。
中にはサンプル帳から選んだだけで決めてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
この仕事につくまえに実家のリフォームをしたときがそうでした。当時学生だった私も一緒
に選びましたが、自信のないままにこれにしようか。と決めた覚えがあります。結果、仕上
がった部屋はきれいにはなったものの、微妙・・・。迷わず決められて、直感が正解だった
場合は何も問題はないのですが、そういう成功例ばかりでもないような気がします。
まぁ、消耗品だし、勉強になったね・・・じゃ残念ですよね。

クロスのサンプル帳に貼られているクロスは、数センチ四方の小さなものです。サンプルを
メーカーから取り寄せればA4サイズ程度の現物のサンプルがもらえます。これは誰でも、
ショールームでももらえます。ただ、クロスというのは小さければ小さいほど、柄の全体像
が見えなかったり、ショールームの大きな現物を見てでさえ、角度によっては違うものに見
えてしまうものです。

私がおすすめしたい方法は、

①サンプル帳でどんなクロスがあるのかざっと目を通します。
 その中で気になるものがあれば品番を控えます。

②ショールームで、その壁紙の大きなサンプルが展示されているものを実際に見ます。
 角度を変えて色んな方向から。
 それから、それ以外のクロスもすべて展示されているのでざっと目を通します。
 サンプル帳では気にならなかったのに、あっと目をひく気になるものがきっと出てくると
 思います。アリかもしれない・・・と。

③それらのクロスのサンプルを全部もらって帰ります。

ここからです。しばらく自宅の張りたい壁にそのサンプルを貼って1週間くらい暮らしてみて
ください。前を通りながら、たまにじっくり眺めながら、角度を変えたりしながら・・・。
そのうちに、これは違うかな?と脱落していくクロスがあると思います。そして最後に、結局
これだな。というクロスが出てくると思います。

結局これに落ち着いた。。とういうことです。

クロスの工事というのは基本的にリフォーム工事の中では後半です。クロス工事だけの場合は
なおさら、少し先の日程を組めばいいだけのことです。キッチンやお風呂のように発注してか
ら納品までの期間もかかりません。多少、時間に余裕があります。

白いクロスも良いと思います。ですが折角の機会なので部屋によって、部位によって色や柄を
張り分けて雰囲気の変化を楽しんでみませんか?
壁や天井は大きな面積をを占め、部屋の印象を大きく左右するものです。
だからこそなるべくご自身の目で、判断で、納得して選んでいただきたいのです。
毎日暮らす空間なので、納得して、やっぱりこれで良かったねと言っていただきたいです。

是非、クロスの張替えだけでもご相談ください。お待ちしています。