暮らしのコラム
2017.9.13

いつもお世話になっている不動産会社さんから、物件が空いたので原状回復をして欲しいとのご依頼をいただきました。
早速、現場を拝見したのですが、こちらの物件、床と建具は賃貸にしては(失礼・・・)とても良いグレードの物が採用されていて、鍵もディンプルキー、外観もシックなキャメル系の色で窓も多く、雨戸がついていたりと元々の物件自体が持つ「魅力」が感じられるお部屋でした。オーナー様の心意気が感じられます。
ですが、残念だったのが、その割には住宅設備が少し小振りだったこと。面積からすれば妥当なのですが、建具や床といった大きな面積を占める部分に良いものが使われている分、少し古くなってきている住宅設備が悪く目立ってしまっていました。
とはいえ、交換するほど痛んでいるわけでもなく、まだまだ利用できる感じ・・・。それにお金をかけて良くしましたというのは平凡で不親切・・・。
すぐに閃いたのが「建具や床と同系色のアクセントクロスを施すこと」でした。
この物件の外観、建具や床の高級感、それと統一されたイメージのアクセントクロスを施工すれば高級感が出ると共に、ポイントが住宅設備だったところから目線がクロスに分散されて物件自体がより魅力的に映るだろう。
さっそく不動産屋さんにその旨を相談させていただきました。
賃貸のオーナー様は、特殊なことをするよりも前と同じようにただ綺麗になっていればそれでいいと仰る方もとても多いです。ですが今回のリフォームは金額の上昇もなく、同じ予算の中で出来るもの。不動産屋さんにとってもいつもと違うことをするからには早くお客様に入居を決めていただいて結果を出さなければいけない。でもこれがこの建物をより良いものにする為の一歩になるのであればと快くご協力いただくことが出来ました。本当に良心的で、お客様を大切にする不動産屋さんです。
その不動産屋さんを介してオーナー様にご提案いただいた結果、クロスの現物サンプルもご確認いただいて無事GOがいただけました。「落ち着いたとても良い色ですね」と。ご了承いただけただけでも嬉しいのに、お褒めいただいて本当に嬉しかったです。
無事に工事も終わり、あとはオーナー様へのご報告と入居者様が決まるのを待つばかり。気に入っていただいて、良い方に入っていただけることを願います。